HPVワクチン
子宮頸がんワクチン シルガード9
効果:ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がん、中咽頭がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVの感染を予防するワクチンをシルガード9(9価ワクチン)といいます。
HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。
対象者:(定期接種)小学校6年生~高校1年生までの女子
(キャッチアップ接種)平成9年度から平成20年度までの女子(ただし令和7年3月31日までに1回目の接種を施行できる方)
(任意接種)上記以外の成人女性
スケジュール:一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
★1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合
2回接種で終了。2回目は1回目から6か月以上(最低5か月以上)間隔をあけます。
★1回目を15歳になってから受ける場合
2回目は2か月以上(最低1か月以上)の間隔をあける。3回目は初回接種から6か月以上の間隔をあけて接種。
接種費用:定期接種、キャッチアップ接種の方は無料、任意接種の方は30,000円(税込)
子宮頸がんワクチン ガーダシル
効果:4種類のHPV(6/11/16/18型)を予防する男性を対象としたワクチンです。中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマを予防する効果があります。また、HPV感染は近年、男性不妊の原因となる可能性も指摘されています。日本ではまだまだ男性への接種は遅れていますが、イギリスやオーストラリアでは80%以上の男子が接種を受けています。
スケジュール:全3回の接種が必要。2回目を初回接種から2ヶ月後、3回目を初回接種から6か月後に接種。
上記以外の場合は、2回目を初回接種より1か月以上の間隔をあけ接種し、3回目は2回目から3ヶ月以上の間隔をあけて接種。
接種費用:任意接種 16,500円(税込)